ルアーフィッシングで誰もが憧れる
「食わせる釣り方」
「釣れた」から「釣った」は意外と簡単です。
しかし、全ての場面で「釣った、食わせた」を実現するのはとても難しいことです。
ナイトジギングでは特に「釣った」敷居が低くなります。今回はその点を中心にお話をしようと思います。
まず前提として、水中で不審なものを見つけた時、魚はどう対応するのでしょうか?
お腹いっぱいならともかく、基本的に興味を抱かずにいられません。飼育環境下での胃の中の内容物は4〜6時間で急速に消化され栄養に変化していくようです。朝食べたら夕方まで腹持ちがいいとは羨ましい限りですが、釣れた多くの魚の胃の中は大抵空っぽのことが多いような気がしています。空腹の時間が長い。基本的に空腹。そんな習性が染み付いているとしたら、何か見つけたら口に入れたくなるでしょうね。
では、どんな動きをするものを、より、口に入れたくなるのでしょうか。
大体の傾向としては「落ちていくもの」「浮遊するもの」は大好きなようです。ただし、集団で動く場合には、「上に動くもの」が強烈に彼らを惹きつけているように感じます。
今述べたのはお気づきの通りジギングの3要素のお話です。しゃくる、ヒラを打たせる、落とす。なんと美しい動作なんでしょうか。私は上手くできているんでしょうか?それほどでもない? 視界が良好な場合は魚がそれに群がる様子が目に浮かぶようです。そう、視界が良好な場合は、の話です。夜や光の届かない深さでは?
ナイトジギングを年間通してしていると様々な違う側面に出くわすことがあります。例えばスローで上に掲げたジグをそのまま止めると、1秒後などに魚からの複数回のアタックを受けます。そのままフッキングというのも珍しくないどころか、4割はそのようにして釣っているように感じます。上に掲げてアタックがない場合は棚が違うことが多いように考えることにしているため、棚の変化に敏感になります。ちなみに、次にアタックが多いのは、静止から落とした直後ですね。
同じリズムでしゃくっていると魚が慣れてしまってアタックが減ることがあります。そんな時は掲げてから落とすまでのタイミングを変化させることでアタックをコントロールできるようです。それに掲げる量を変化させると無限にループできるように思います。
ナイトジギングでは、棚がはっきりしていることが多いため棚管理の感覚を養いやすく感じます。また、飽きるほど釣れる中で様々なアイデアを試すことができます。ジギングは奥が深いです。今日一つ新たな挑戦をすると、一つ引き出しが増えることがあります。
「食わせる」ためには魚の状態を想定して、それにあったジグやアクションを準備します。どんな名手でも、ワンアクションの繰り返しや変化の先に魚とのコンタクトがあります。食わせることにこだわりすぎず、自分の楽しみ方で楽しい時間を過ごしていただけるのが船長としては一番嬉しいですね。
なんだかまとまりがなくなってきましたが、食わせる釣りって、魚が好む状況を準備してあげることで実現できるものだと思います。調べて想像して(妄想して?)試して試して試して。試行錯誤をしていきましょう!
今週末はなぎさ丸運営メンバーで研修旅行に行ってまいります。来週も元気にお会いできるのを楽しみにしています。
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